流山の歯科医院で「舌痛」「舌癖」の原因を咬み合わせや歯並びの面から精査しております。
2020/04/06
流山で「舌痛」「舌癖」の原因を咬み合わせや歯並びから治療している歯科医院です。
その舌の痛み、前歯の被せ物が原因かもしれません。
左の画像は正面観ですが、一見すると綺麗に治療されているように見えます。上下の前歯12本がセラミックスの被せ物で治療が施されているのですが、右の画像を見ると、咬合時(上下の歯を合わせた時)に、上下の前歯が嚙み合っておらず、僅かに隙間である状態です。
我々歯科医師は、上下の歯を咬み合わせた際に前方の歯がすいた状態を「オープンバイト(開咬)」と呼びますが、この写真の状態では「補綴的オープンバイト」と呼び、問題があるかみ合わせ・歯並びの状態と捉えています。
本症例では、上下の前歯に出来る僅かなスペースに、舌を緊張させて舌先を無意識のうちに隙間に押し込み、口腔内の乾燥を防いでいた、と予想致しました。通常は、リラックスした舌の場合、舌先部は上の前歯の裏側の歯茎にある切歯乳頭部に触れている状態で弛緩していることが望ましいとされています。緊張状態が続いていた為、舌の側面が歯奥に押し付けられて、舌痛の原因になっている可能性が高いと判断致しました。