流山の歯科医院で妊産婦の歯科検診・治療を行っております。
2020/01/27
流山市江戸川台東地区で妊産婦の歯科検診・治療が受けられます。
妊娠中に起こりやすいお口の中の問題と対応について
妊娠期におこなうお口のケアが重要です。
妊娠中は虫歯や歯肉炎・歯周病のリスクが高くなり、お口のトラブルが起きやすくなるためか、妊産婦検診を希望される患者様が増えてきています。
妊娠中は女性ホルモンの分泌が増え、そのホルモンを好む歯周病菌の活動性が活発になり、歯肉の腫脹や出血が起こりやすくなる「妊娠性歯肉炎」を発症しやすくなります。歯磨きでしっかりプラークコントロール(清掃状態の改善)ができれば悪化せず、出産後には通常は歯肉も健康な状態に戻りますが、プラークコントロールが悪いままであると、悪化して歯周病へと進んでしまう可能性が高くなります。
歯周病にかかった妊婦は、そうでない妊婦に比べ、早産や低体重児出産のリスクが7倍にもなると言われています。お酒やタバコの場合はリスクが3倍といわれているので、それ以上の倍のリスクとなります。歯肉に炎症を起こす物質が血液を介して子宮まで伝わると、子宮収縮を起こすのが原因と考えられています。
また、妊娠中は女性ホルモンの影響で唾液量が減少します。唾液が減ると、口の中を洗い流す自浄作用が低下して、細菌は増えやすくなります。つまり、虫歯・歯周病のリスクが高くなる傾向にあるため、こまめに水分をとってお口の中を中性条件に戻したり、いつも以上にしっかり歯磨きをすることが大切になってきます。
つわりの時期は思うように歯磨きが出来ないことも多々あります。また、つわりで胃酸の逆流があったり、酸っぱいものの摂取が増えると、口の中は酸性条件になり歯が溶けだし、虫歯のリスクも高くなってしまいます。つまり、つわりの時期は可能な限りのお手入れをしておくことが重要です。理想は、妊娠前から歯科に通い、口の中が常に清潔にコントロールできるようにセルフケア能力を高めることです。
つわりが酷い場合、落ち着いた安定期頃に入ってからの検診でも決して遅くはありません。観血的な処置でなければ、虫歯や歯周病の治療もこの時期にできると安心です。赤ちゃんが生まれた後も、お口の中が清潔であると、赤ちゃんへの菌の感染も少なくなります。元気な赤ちゃんを出産し、子育てするために、お口の健康を心がけましょう。妊産婦検診の際には是非、グランツ歯科クリニックにご相談ください。
Q.むし歯が多いのですが赤ちゃんもむし歯になりますか?
A.虫歯になりやすい歯の性質や唾液の性状、遺伝的な要因の可能性もあります。
虫歯になりやすい歯の性質や唾液の性状など、遺伝的な可能性もあります。また、虫歯菌の量によっても影響されていることは知られています。むし歯菌はお母さんから赤ちゃんに伝播すると言われていますから、お母さんのむし歯も早く治療してできるだけ感染しないようにしましょう。
それよりも、小さい子供のむし歯は、育つ環境に左右されることが多いものです。哺乳瓶に入れてジュースやイオン飲料を常に与えたり、炭酸飲料を早い時期から与えるといった飲み物の与え方、歯が生えているのに歯磨きの練習を始めていない、仕上げ磨きをしていないという歯磨き習慣など、さまざまな生活習慣が赤ちゃんのむし歯をつくります。
妊娠中は食事がつわりなどで食生活が偏りがちです。赤ちゃんが生まれたらできるだけ3食規則正しく食べ、だらだら食べはやめましょう。また食後の歯磨き習慣をしっかり守りましょう。
※子供のうちに正しい食生活、歯磨き習慣を身につけられる様にしましょう。